先日、長野県北安曇郡松川村に新しく誕生するゲストハウスのプレオープンにお招きいただき、訪問してきました。
この建物は、江戸時代末期から大切に受け継がれてきた土蔵を丁寧に改修したもの。
歴史ある佇まいを残しながらも、快適に滞在できるよう工夫された空間が広がっています。
蔵の壁には、今では珍しい土壁が使われています。
再生の際には、藁と土を発酵させて作る「中土(なかつち)」が塗られました。本来であれば、その上から仕上げの塗装を施すそうですが、この蔵ではあえて中土のまま残されています。
ひび割れた中土が生み出す模様は、まるで自然が描いたアートのよう。均一ではない表情が空間に深みを与え、眺めているだけで不思議と心が落ち着きます。
土蔵ならではの歴史や素材の魅力を感じられる、印象的な空間でした。
扉を開けた瞬間に感じたのは、木のやさしい香り。
木材の温もりに包まれた室内は、どこか懐かしく、自然と心が落ち着く雰囲気でした。
館内には今では貴重なかまども残されており、昔ながらの暮らしの面影を感じることができます。
窓の外には里山の風景が広がり、季節ごとに異なる表情を楽しめそうです。
宿づくりへの想いや地域とのつながりについてお話を伺う中で、
改めて「空間の印象は目に見えるものだけでなく、香りや空気感によってもつくられる」と感じました。
香りは目に見えませんが、その場所の記憶や印象に大きく影響します。
このゲストハウスでも、木の香りや静かな空気感が、
この場所ならではの魅力をより深く感じさせてくれました。
「他火(たび)」という宿のロゴには、かまどの下にいる火の妖精たちが火を囲んで踊る姿が描かれています。
火を囲むと自然と会話が生まれ、人と人との距離が近づいていく。まるで Fireside Talk のように、心がほぐれ、思わず踊りたくなるような楽しい時間を過ごしてほしい——そんな想いが込められているそうです。
歴史ある蔵やかまどが残る空間に、このコンセプトが重なることで、単なる宿泊施設ではなく、人や地域とのつながりを感じられる場所になるのではないかと感じました。
宿づくりの想いや改修の様子、松川村での暮らしの魅力については、
ぜひ「他火」のInstagramをご覧ください。
松川村は、安曇野や白馬エリアへのアクセスも良く、
北アルプスの美しい景色に囲まれた魅力的な地域です。
自然の中でゆっくりと過ごしたい方や、
古民家ならではの温かみを感じたい方におすすめの場所になりそうです。
これからオープンされるのがとても楽しみです。
I recently had the opportunity to visit Tabi, a newly opened guesthouse in Matsukawa Village, Nagano.
Carefully restored from a traditional Japanese kura dating back to the late Edo period, Tabi blends history, local craftsmanship, and the quiet charm of rural Japan.
From the gentle scent of wood to the traditional kamado stove and peaceful satoyama landscape, every detail reflects the spirit of this region.
More than just a place to stay, Tabi offers an opportunity to experience a slower pace of life and discover a deeper connection to local culture and community.
For travelers exploring Nagano, Azumino, or Hakuba, Tabi is a hidden gem worth adding to your itinerary.
Follow @tabi.matsukawa_mura to learn more about the guesthouse and its story.


